3月27日 観光

夜中雨が降っていたが朝方あがった。時々薄日も射すので、予定していた竹富島行きは決行だ。また昨日の店でレンタカーを借りる。空港近くにも店があり、そこで乗り捨てオーケーで、空港まで送迎ありということだったので、明日のフライト時間まで目一杯借りっぱなしにした。バスの待ち時間や乗り継ぎの時間などの時間の浪費がなくていい。また、タクシーで空港までじゃいくらかかるか解らない。今日もダイハツのムーヴ。カーナビが着いていていい。料金は1万円ちょっとだった。荷物を満載であっちこち自由に回れるので、レンタカーはうちらにはピッタリだ。

18分くらい走ると、石垣離島桟橋に着いた。ここいらへんが石垣の街の中心部。港は昔と比べて、船会社も高速船の船も増えた感じ。あの頃は安永丸の漁船で2時間以上もかけて西表に渡ったんだ。竹富島の切符、片道1450円。なぜか帰りは1350円。









安永丸の高速船で10分も走ると竹富に着いた。完全に観光の島になっている。ワゴン車が走りまくっていて、どこでも拾えて好きなところに連れて行ってくれる。レンタルサイクルがちょうどいいかもしれない。最初に星の砂で有名なカイジの浜へ。観光客がひしめき合って星の砂を拾っている姿が滑稽。その滑稽の一員になり、拾うが、これがなかなか簡単に見つかるものではない。家族で夢中になっている姿に笑う。ももの缶カラも底が隠れるどころか、いつまでたっても数を数えられるくらいだ。浜には売店があり、小さな袋にぎっしり詰まってひとつ250円で売っている。拾えるものを買うものかと、誰もがかがみこんで収集にあたるが、しまいには皆、納得して買っていくことを売店の人たちは知っている。諦めと満足を250円で売っているのである。一袋250円という価値について、この4月からお小遣い制を導入するももに問うてみる。










「これだけ拾ったお礼に缶ジュース2本」という説明でピンときたらしい。
「えー、こんだけ集めるのに缶ジュース何本飲むと思ってんのよ。それじゃただ働きじゃん」
と憤慨し、
「あ、そっか、じゃ、安いってことだ」
と納得したとたんニマニマしているのがおかしかった。確かにこのペースじゃ、これだけ拾うのに、いったい何回の食事と何泊の宿泊が必要だろう。








その後、牛車に乗りに行くが時間があったので、近くのそばやで八重山そばとソーキそばを食べる。
牛車。歩けば10分くらいの行程を牛のペースでゆっくりゆっくり30分かけてまわる、この時の流れが妙に心地いい。目線も歩くときより高くなるので、石垣の向こうが見えたりして、島の生活が垣間見れるのが、これまたいい。が、住んでる人はどうだろう?毎日毎日観光客に覗かれて静かな生活ができるのであろうか、なんて心配してしまった。

牛はほとんど道順を覚え込んでしまっているようで、放っておいても勝手に曲がる。狭い路地の曲がり角も牛車が石垣の塀にこすったりしないよう、ちゃんと大回りするから面白い。ガイドが面白おかしく島の説明。島の人口350人、そのうち移住してきたのが100人だって。一坪5万円!新築する場合は赤瓦の家にしなくてはいけない。す、住みたくなってきた。民宿の親父って人生もいいぞ。毎日海で遊べるし釣りも出来る(ヤマメ・イワナがいないのがちょっとなあ)なんて、牛舎に乗ってる間だけ、マジで真剣移住を考えてしまっている自分がいた。白昼夢を見せられてしまった、といってもいい。

最後にガイドが三線を取り出し唄を歌ってくれた。「またさーりぬ ちんたら かみしゃらよー」有名なアサドヤゆんた。意味を聞いたら、「明るい カワイい 娘さんよ」という意味だって。

船で石垣に戻り、中心街のアーケード、「あやぱにモール」で買い物。はかない夢はすっかり薄れて現実のおみやげ探し。「沖縄限定」の言葉に弱い。
沖縄限定・森永黒糖キャラメル、チェルシーパイナップル味、プリッツ黒糖味、もろもろ。子供の友達にいい土産になる。







何故かインターネットが使える喫茶店が多い。ちょっとしたカフェもPCが置いてある。途中休憩でそんなカフェに入り、漆喰シーサーの手作り体験が出来る店を検索。「工房奈夢」という店を見つけ、電話番号をひかえて、帰りの車中で電話。明日の10:00に予約した。

昨日拾った、でかいシャコガイの貝殻をどうしても持って帰りたいというので方法を考える。ダンボール箱を調達し、汚れ物の衣類なんかをクッションがわりにして、自宅まで送ってしまおうということに。この方法はいい。帰りはおのずとお土産なんかで荷物が増えているが、明日着る分の洋服以外を全て箱に詰めてしまうと、スーツケースはスカスカになる。そこにお土産を詰め込む。明日は朝にチェックアウトなので、荷造りをしてしまう。

夕食。今日はBBQではなく、郷土料理主体でやっぱりボリューム満点。名前を忘れてしまったが、フエフキダイ系のでかい魚の煮付けが2匹出てきてびっくり。

夕食をさっさと済まして、ももが消える。宿にいるときは、犬のハナとモモと一緒にいる時間のほうが長いくらい。犬たちもすっかり馴染み、安心しきってももと寄り添ってまったりしている。ももも、何をするのでもなく、たたずんでいる。すっかりそこが自分の居場所になってしまっていて、犬に溶け込んでいる。変な奴。