石垣島へ行くのだ。

以前石垣を訪れたときから、かれこれ17年か。あのころつるんでいたダイビングショップの仲間と、沖縄本島・石垣島・西表島・慶良間諸島、潜り歩きの旅のとき以来だ。ぴちぴちの大学生で体重も今より20キロ近く少なかったはずだ。まあ、そんなことはどうでもいい。

忘れもしない、米原海岸で海が時化ているのにもかかわらずエントリーしたとたん、リーフからあっという間に沖に流され、波に揉まれ、死にそうな思いをしたもんだった。なんとか自力で助かったものの、先にエキジットした仲間の一人が救助要請の通報をしてしまったため、後から海上保安庁から怒られるわ、警察からもいじめられるわ、島の朝刊『八重山日報』に「東京から来た無謀なダイバー、海上保安庁のヘリ待機」なんて書かれるわ、それは大騒ぎな旅だった。それでもその夜は宿で「生還パーティー」なんて宿泊客全体巻き込んで、泡盛飲んで三線にあわせて踊って騒いだ。翌日には、あっけらかんと西表に渡って行ったんだった。「旅の恥はかき捨て」を地でいってたような旅であった。今思うと愚か千万、思い出すのも恥ずかしいが、楽しかったのも事実だ。若さは馬鹿さだ。よくここまで生きてこれたもんだ。

あのときのリベンジというわけではないけど、本来なら素晴らしいはずの石垣の海を今度は家族で堪能してみよう。おかあさん、もも、ひなのは初めての沖縄だ。自分の大好きな沖縄を見せてやりたいと、かねがね思っていたんだ。

大人二人分が無料になるほどのJALマイレージをプレゼントしてくれた我が妹夫婦に感謝しつつ、もも・ひなの・おかあさんと4人で3泊4日の旅に出ることとあいなった。




さあ、段取り

飛行機は直行便が取れず、那覇で石垣行きに乗り換える便が取れた。(妹が取ってくれた)JAL1901便/羽田 6:35発で、石垣に着く時間が11:20。帰りはJTA616便。石垣16:10発で、羽田に着く時間が21:30。目いっぱい楽しめるようにした。

当日、早朝4時過ぎには家を出なくてはいけないので車で行くことにして、車の預け所探し。羽田空港近隣の駐車場(一時預かり所)をネットで見つけて予約。車の預かり及び空港間の送迎(往復)を含め、費用は約5000円ちょっと。

宿の予約。ただ懐かしさだけで特に何も考えもせず、17年前に泊まった民宿Xへ予約。予約電話の時点の対応で感じた、「なーんか、やな予感」が的中してしまったことは後に述べることになろう。

何をして遊ぶか、ネットサーフィンで「サウス・オーシャン・ビーチ・サービス」に出会った。これが大当たり!!今回の石垣旅行はなんといってもここの小林さんとその奥さんのビーチ遊びの演出無しでは語れない。そもそもは彼の作った石垣島ビーチガイドのサイトに出合い、むしょうに惹かれて何度もアクセスしたのがきっかけだった。お勧めビーチの特徴を紹介し、島での遊び方、楽しみ方を提案するコーナーでは、内容もさることながら、その語り調子が好きだった。特に「友達が島に遊びに来たら、どこで何して一緒に遊ぶか」ということを念頭に置いているところに共感を持った。「こんな人が一緒に遊んでくれたら、さぞや楽しいだろうな」と感じてしまい、丸1日、海での遊びを彼に託してみようと思った。値段? それは良心的そのもの、とだけ言っておこう。

サウス・オーシャン・ビーチ・ガイド (小林さん)
http://www15.ocn.ne.jp/~beach/index.html   
・・・ホームページの「ムービーガイド」を見るだけで、石垣をぐるっと一周、ドライブできちゃいます。